四万十の海・山・川そして・・・その

デジカメ1台手に持って、四万十の自然をさまよっています


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その9 164〜218  2009/03/16 私の故郷…天草・大矢野島と湯島 55枚



   2009/03/16 私の故郷…天草・大矢野島と湯島 55枚

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2009/03/07撮影

故郷・大矢野の我が家の目の前に小高い丘があり、家々のTVアンテナが、重なると、まるで小さな通信基地みたいな雰囲気がある。
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2009/03/07撮影

反対側の丘の上には、雑木林の影が、どんよりとした夕方の景色を浮かび上がらせる。

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2009/03/07撮影

久しぶりの故郷。散策すると家々の廃墟が広がっている…増えていることに少しショックを受けました。

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2009/03/07撮影

古い建物や廃墟…被写体としては、私としては結構気に入っているのだが、街並みの中で目立つということは、ゆっくりとした滅びの中に街が存在している…ということ。

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2009/03/07撮影

都会だけが、人の住むところではない。どんなところでも人は住んでいる。その気の問題。
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2009/03/07撮影

私みたいに、故郷を離れて半世紀もたつと、もう故郷には帰れない。都会は嫌いだけど、故郷には戻れない。
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2009/03/07撮影

故郷を離れて余りにも時間がたつと、人は故郷には戻れなくなる。戻るなら早い時期に決断することだ。
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2009/03/07撮影

ここは廃墟ではない…物置兼玄関として、まだお役に立っている。しかし、年季が入ったものだ。
あと何年、お役にたてるかな。
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2009/03/07撮影

故郷に戻るなら、早いうちがいい。まだ行き交う人の顔が分かるうちに。友人に声が掛けられるうちに。
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2009/03/07撮影

この年になって、初めてわかるのかもしれない。人間どこにいても、仕事はできる。生活はできる。何も景色も人もごみごみして汚れきった都会でなくとも。
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2009/03/07撮影

古い廃屋や、放置された家具、機械が呼びかける声が聞こえる。早く来い…早く帰って来い。。。
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2009/03/07撮影

田舎と言えども花は咲く。さびしいだけが田舎ではない。結構賑やか、結構したたかに田舎と言えども人は生きている。
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2009/03/07撮影

ここが、この小さな漁港が、私の原点。
小学生、中学生の9年間、ここでお世話になりました。
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2009/03/07撮影

今では、ここで泳ぐ子どもたちはいないようだが、私の子供時代は、毎日ここで泳いだ。魚釣りもした。今は海も死に魚も釣れないだろう。
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2009/03/07撮影

私の子供時代…岸辺は全て手積みの石垣であった。今は全てコンクリートの護岸。味もしゃしゃらもない。
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2009/03/07撮影

ここは昔、ごろた浜でシャコがよく採れた。30センチくらいのチヌも釣れた。
今は、浜を埋め立て船着き場に…便利にはなったが、シャコはいない。チヌも姿を消した。
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2009/03/07撮影

便利さを追い求めることが、人間の生き方であってはならない。私はそう思う。しかし、人は時代は自然を殺し、利便性だけを求めて生きていく。
バブルの崩壊した…今でも。
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2009/03/07撮影

ズームを利かせて対岸の三角を映してみた。
1号橋は隠れて見えないが、左手の大きな建物の左側に橋はかかっている。
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2009/03/07撮影

変わりゆく故郷…ゆっくりとした利便性の中での滅び…やがて人は気づき転換を図るだろう。
期待を込めて、海中の牡蠣を撮影してみた。
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2009/03/08撮影

これも利便性?それとも商売?…関心を呼ぶための看板であろうが、何とも態度がデカい。
ここは、喫茶&レストラン。結構はやっていました。
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2009/03/08撮影

喫茶&レストランの店内には、各種の招き猫がびっしり。
裏庭には、ご覧の如く地蔵様軍団がびっしり…岩にくっつく牡蠣がらの如くびっしりと。ついでにミニ博物館もあって、陶芸用の窯もありました。
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2009/03/08撮影

実は、ここは私のお気に入りの場所の一つ…もし私がこの島に住んでいたなら、きっとここの場所を買って、私の出撃基地、もしくは隠れ家、もしくは何か商売でも企んでいたかも…そんな曰くのある場所だったのです。
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2009/03/08撮影

この店の経営者が誰か知らないし、知るつもりも今更ないですが、ここの経営者も相当変り者であるのは間違いない所かと。
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2009/03/09撮影

ここは、大矢野島・エビト(地名)
近くの島・湯島にわたる船がここから出ます。
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2009/03/09撮影

出港までの一時、周りの景色でも。パチリ。
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2009/03/09撮影

浮き桟橋の上では、漁師さんが網の繕い。
のどかな風景です。
ひょっとすると、私の知人かも?
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2009/03/09撮影

ここらの海は、ギロチンで有名な有明海と天草灘の中間点。
もちろん、有明海の汚染の影響を色濃く受けている地域です。
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2009/03/09撮影

出港した船の上から、天草四郎の記念館が見えました。ズームを利かせてパチリ。
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2009/03/09撮影

大矢野と湯島を結ぶ連絡船は、約20ノットで走ります。
久しぶりの船の航跡。ついパチリ。
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2009/03/09撮影

瀬山陽の泊天草洋

 雲耶山耶呉耶越
 水天髣髴青一髪
 萬里泊舟天草洋
 烟横篷窗日漸没
 暼見大魚波間跳
 太白當船明似月

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2009/03/09撮影

上記を訳すると

雲か山か呉か越か
水天髣髴青一髪
万里船を泊す天草の洋
煙は篷窓に横たわって日ようやく没す
暼見す大魚の波間に跳るを
太白船に当たって明月に似たり
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2009/03/09撮影

さらに訳すると

あれに見えるは雲であろうか。山であろうか。それともシナ大陸の呉の地か越の地か。
水と空とがあたかも青い髪の毛を張ったように一線を画して連なっている。
はるばる京洛より来て、この天草洋に舟泊まりする。
夕靄は静かに船の小窓をこめて太陽は次第に西の海に沈んでいく。
おりしも大きな魚が突然波間に跳ねるのをみた。
空には宵の明星(金星)が出て船を照らしておりまるで月のように明るい。

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2009/03/09撮影

瀬山陽で遊んでいるうちに、船は湯島港へ。
湯島は別名・談合島と呼ばれている。
島原の乱のおり、幕府の目を逃れキリシタンたちがこの島で談合を重ねたことから、そう呼ばれるようになった。
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2009/03/09撮影

この島は、大矢野島と島原のちょうど中間地点にある。諫早湾にも近い。
今でも一本釣りで家計を支えている漁師が多い。それだけに諫早湾のギロチンの影響は多大である。
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2009/03/09撮影

ここは、有名な鯛の漁場なのだが、近年魚が釣れなくなっている。私の従弟なども、「もう漁師は終わりだ」と嘆いている。
政官業の癒着のしわ寄せが、さらに地方を崩壊させていく…怒りが湧きあがってきます。
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2009/03/09撮影

島での名物と言えば、坂と魚と人情、それにガジュマル(あこうの木)。
絡み合うガジュマルの根っこが、嵐に耐え、互いに助け合って生きている島人たちの生活を彷彿とさせ私の興趣をそそる。
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2009/03/09撮影

いったい樹齢はどのくらいであろうか?
私の少年時代と、比較してみても大して変わったとは思えない。
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2009/03/09撮影

昔から、何年経過したか分からないが、ずっと、ずっと、そこに立っていたと思われる。
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2009/03/09撮影

ガジュマル…本当に変な木だ。沖縄では、この木に妖精が宿ると言われている。確かにそんな気にさせる木である。
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2009/03/09撮影

この根っこのしたたかさ、しぶとさを見ていただきたい。
私たち「憲法9条」を守る運動も、この木に学ばねばならないだろう。
強く、逞しく、ふてぶてしく。。。
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2009/03/09撮影

湯島の姉の家のすぐ上に、諏訪神社がある。
ここに樹齢300年の銀杏の木が立っている。まるで島の守り神の如く、海を見つめ、島人を見守り続けている。
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2009/03/09撮影

とりあえず、1周4キロと言われている島を歩いてみた。
島の東側には、天草の島々が影絵の如く浮かんでいた。
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2009/03/09撮影

ここは、湯島の学校…小学校と中学校が一つになっている。
小・中合わせて20数名が勉強していた。しかし、この学校も統廃合の対象にされているらしい。
そうなると、船で通学か…かなり大変だよ。
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2009/03/09撮影

島の西側には、島原が見える。こちらから天気が変わってくるので、この日は、この後雨になったので、島原地方は雨で煙り、何度カメラを向けてもぼんやりとしか映らない。
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2009/03/09撮影

ここは、島の外周道路、時に農作業のおじさんやおばさんがバイクで走っている。
こんな島にもバイクや軽トラが走っているんだ。
驚き。
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2009/03/10撮影

山路きて  なにやらゆかし  すみれぐさ

…芭蕉の、この一句を思い起こさせる、山道によくなじんだ色合い・形のすみれの花でした。

あっ、ここは湯島ではありません。もう大矢野島に戻っています。
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2009/03/10撮影

家の近くの丘の上。
私の一番好きな散歩道です。ここからは海もよく見えます。
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2009/03/10撮影

散歩の途中見かけた、なんともすごい椿の花
今回もたくさんの草花を撮影しました。
すべてお見せできないのが残念です。
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2009/03/11撮影

大矢野島対岸の三角西港と東港の中間点…1号橋付近の海岸と言った方が分かりやすいか。
この付近の景色も、私のお気に入りです。

あのいかだの上からなら魚が釣れそうな気がしませんか?
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2009/03/11撮影

この小舟…相当ぼろいと言うか年季が入ってますねぇ。こんな小舟を見ると腕がむずむずしてきます。
小舟に座り、のんびりと櫓を漕いでみたいですねぇ。言っておきますが、私はろ漕ぎの名人です。
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2009/03/11撮影

正面の削られた山は飛岳と言います。
可哀相に、この50年、削られてやがて消えていくのでしょうか。
少年時代の私にとって、この山は私にとって山の代名詞となった山でした。
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2009/03/11撮影

この辺から見る故郷の海は、50年前となんの変りもありません。
昔のままの風景です。
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2009/03/11撮影

田舎の山道…この道はどこへ続いているのか?
この数年、帰省するたびに、田舎の山道をよく歩きました。
ひょっとすると、こんな山道がどこに通じているのか…私以上に詳しい人は、この島には数人くらいしかいないのでは、なかろうか。
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2009/03/11撮影

山の上、と言うより丘の上か。シュロの木が今もそびえています。
小さい頃、よくこの木の皮をはぎに来ました。はいだ皮を湿らせ、叩いて柔らかくしてロープを作りました。
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2009/03/11撮影

故郷の我が家の周りは、雑木林ばかり…日本の故郷は雑木林から始まる…なんて、黒川温泉のドン、後藤哲也氏は言ってるが、我が家の周りはなんか中途半端。バランスが悪いのだろう。

          

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2008年11月16日登録  http://simanto114.ina-ka.com/